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2010年8月 6日 (金)

鎮魂の日

5年前の戦後60年の年の夏、
テレビはいつもの年より関連番組をたくさん放映していた。


それを見るうちに、
広島に行ったことのない私は強い衝動にかられた。


実際に行って、この目で見なければ。
行かなければと。



でもその夏は、もうレジャーでお金を使い果たしていた。
それでもどうしても行きたいので、ダンナに思いを伝えると、


自分は行ったことがあるし、予算の都合もあるから一人で行きなよ、と言われた。
一人で行くのはかまわないけど、通帳を見るとやっぱりキツイ。


「お金厳しいから、やっぱり来月に行こうかな。」と言うと、


どうせ行くなら、同じ8月の暑い日に行きなさい、
お金はなんとかするから。と言ってくれた。
うれしかった。



こうして、初めての一人旅で日帰りで広島に行った。


目的は原爆ドームと平和資料館見学。
夜行バスで広島へ向かった。



結果的には、一人で来て正解だった。
もし隣に誰かいても、言葉にならなかったから。
自分のペースで、ゆっくり見ることができたから。



間近で見た原爆ドーム。
にぎやかな市街地にあるのにびっくりした。

生まれて初めての感情が沸いてきたのを今でも覚えていて、
それを文章にすることは難しい。



ものすごく暑くて、空は真っ青。
セミの音が割れるほどうるさい。

60年前もこんな天気だったんだなぁと思いながら、
投下の目印となった相生橋から空を見上げた。



平和資料館は、じっくり見ようと思ったら1日かかる。
午後は宮島にでも行ってみようかな~と予定してたけど、
あまりの資料の多さに、お昼を食べた後も見学を続けた。



出口に、各国のVIPが感想と平和に対する思いを綴ったノートが見られるようになっていて、それを読んでたら涙がポロポロ出てきた。


みんなそう思ってるのに、どうして核兵器はなくならないんだろう。



一人一人の毎日の生活を考えると、核兵器がなくても何も困らない。
それが100人になり10,000人になり、国になるとどうして必要になるんだろう。





見終えて、人がたくさん行きかう通りに戻ると、
あまりのギャップに頭がクラクラした。



自分なりに、今資料館で見た光景を重ねてみたけれど、
うまくいかなかった。








資料館の売店で買った本。

Photo

原爆投下直後の人々の様子を撮った写真は、
爆心地から2.3キロ離れた所から撮った3枚しかないという。


被爆者の高齢化が進む中、記憶を記録しとして残そうと、
NHK広島が呼びかけたところ、1000枚を越す絵が集まった。


何十年経とうと、当時の様子は忘れられないと誰もが言う。


瓦礫の中の子供に、手を差し伸べている絵。
その横には、「たすけてあげられなくてごめんなさい」と、毛筆で書かれている。

この人は、60年間ずっと心の中で謝り続けていたんだろうなぁと思うと、戦争が人々にもたらした心の傷は計り知れない。


絵には本人の短い解説がついていて、
どんな本や写真よりもリアル。





わたし個人は無力だけれど、
覚えておくことと、祈ることならできる。



いろんな人の犠牲の上で生きている。

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